[
植物の色と種族
] [
自家交配と他家交配
] [
人工授粉(他家交配)の方法
] [
他家交配の法則
] [
交配検索
]
種子のページでも説明しましたが、交配に密接に関わることですので、まずはガーデニング植物の色と種族についておさらいしておきましょう。植物の種子、ひいてはガーデニング植物には20種類の「色」と43種類の「種族」が存在します。
色は大別すると通常色、変異色、特殊色の3系統があります。
通常色は13種類あります。UO内でのローカライズは標準、青、赤、黄、紫、緑、オレンジ、明るい青、明るい赤、明るい黄、明るい紫、明るい緑、明るいオレンジですが、当サイトでは略称として標準、赤、青、黄、紫、緑、橙、明青、明赤、明黄、明紫、明緑、明橙と呼ぶことがあります。標準、赤、青、黄はモンスター討伐で入手できる基本の色となっており、これを交配して他の色を作出できます。
変異色は白と黒の2種類があります。交配の結果として稀に出現する貴重な色となっています。
特殊色は代表的なものが4種類で主にレアカラーと呼ばれます。UO内のローカライズはレアアクア、レアピンク、レアマゼンタ、レアファイアですが、当サイトでは略称として水、桃、紅、炎と呼ぶことがあります。それらとは別に、当サイト内では特殊標準という呼び方をする色があります。UO内でそう呼ばれることはありませんが、特殊標準とは盆栽や新植物のベースとなる色のことです。色の表記のところには「一般的」「やや希少」「希少」「優美」「エキゾチック」「奇妙」「よい香り」などという表記がされます。特殊色の植物は基本的に交配することはできません。
種族は大別すると旧植物、盆栽、新植物の3系統があります。
2002年のガーデニング導入時から栽培可能となった17種族を便宜上「旧植物」と呼んでいます。いずれも交配することができ、通常色と変異色が作出可能でガーデニングの基本と言っても良い種族です。ナチュラリストクエストでは特殊色も入手できます。尚、3種類のサボテンは新植物のサボテンと区別するために当サイトでは「旧サボテン」と呼ぶことがあります。
2004年のUOSE導入から栽培可能となった8種族です。一般的、やや希少、希少はそれぞれ2種類ずつあり、当サイトでは緑のものを「松」、ピンクのものを「梅」と呼びます。全部で8種族ですが種族名は「盆栽」で統一されており、色によって区別する珍しい植物です。基本的には「一般的」「やや希少」「希少」「優美」「エキゾチック」と表記される「特殊標準色」ですので、交配の親株とすることはできません。しかしながら、交配の子株として作出できるようになったため、すべての通常色と変異色が存在します。ただし、特殊標準以外の色では種族が分かる表記が消えてしまうため、名前では見分けがつかなくなってしまいます。現在はパッチレアとなっていますが、優美とエキゾチック以外の盆栽は「明水」「明桃」「明紅」「明炎」色のものが作出できた時期がありました。
2008年のPub55以降に栽培可能となった種族を便宜上「新植物」と呼んでいます。2012年のPub76でバニラも栽培可能となりました。基本的には「奇妙」もしくは「よい香り」と表記される特殊標準色ですので、交配の親株とすることはできません。ただし、サボテン、スパイダーツリー、右向きホップ、左向きホップは交配可能となったためすべての通常色が作出可能です。また、バニラも特殊な方法を用いてすべての色が作出可能です。ナチュラリストクエストでは新植物の変異色やサボテンとバニラの特殊色が入手できます。尚、サボテンは旧植物の3種類のサボテンと区別するために、当サイトでは「新サボテン」と呼ぶことがあります。
交配には自家交配と他家交配があります。自家交配とは植物が他の植物から受粉することなく種子を宿すことで、他家交配とは他の植物から受粉して種子を宿すことです。
交配可能な植物の場合、成長段階が7、つまり成体になると人工授粉を行うことができます。授粉可能な期間は成長段階8までで、成長段階9になった時点で交配が確定します。これまでに授粉を行っていれば他家交配、授粉を行っていなければ自家交配になります。
植物は成長段階10以降に最大8個の種子を生産しますが、自家交配した場合は親株と全く同じ色・種族の種子(子株)を生産します。他家交配した場合は後述の法則にのっとり、親株と異なる色・種族の種子(子株)を作出することができます。
人工授粉を行うには繁殖画面を用います。
授粉に関係する情報はすべて繁殖画面にまとめられています。
授粉状態はその株に授粉することが可能かどうかを知るのに有効です。「授粉不能」の場合はそもそも交配ができない植物です。「授粉不可」はまだ成体になっていないために授粉ができない状態です。「授粉可能」はその株が授粉可能期間にあることを意味しており、人工授粉の対象とすることができます。「授粉済み」になるともう人工授粉したか自家受粉した状態であり、それ以上授粉することはできません。
種子個数の数字の色はその植物が産生する種子の色を示しています。人工授粉する前はその株そのものの色と同じになっていますが、人工授粉した後に見ると他家交配によって生み出される新たな色になっているはずです。
授粉を行うためには花粉採取を行う親株Aと、その花粉を授粉する親株B(これが種子を産生する母体になります)が必要です。
まず親株Aの繁殖画面を開き「花粉採取ボタン」を押します。するとターゲットカーソルが出るので親株Bをターゲットします。これで人工授粉が成立し、親株Bは新たな種子(子株)を産生するようになります。人工授粉の操作自体は花粉採取をする株の繁殖画面から操作するのだということに注意して下さい。
親株Aは花粉採取を行うのみなので、その株の授粉状態に関わらず、成体であればどんな株でも親株Aとして用いることができます。親株Bは授粉状態が「授粉可能」となっている株のみ用いることができます。
他家交配によって親株とは異なる色・種族の子株を作出することが可能です。子株がどのような色・種族になるかは一定の法則があり、色と種族のそれぞれが別々の交配法則によって成り立っています。まずは色の交配法則、続いて種族の交配法則の順に説明していきます。
色の交配法則を説明するためには、色相と明度について理解しなければなりません。色には青、赤、黄などの「色相」があり、それぞれに「明度」が通常のものと「明るい」と表記される明青、明赤、明黄などが存在します。つまり青と明青は色相が同じで明度が異なるものと言うことができます。これをまとめると以下の図のようになります。
通常色の中で、青、赤、黄の色相は合わせて「原色」と呼び、紫、緑、橙の色相は合わせて「中間色」と呼びます。原色と中間色に関しては明度が通常のものと明るいものとでは色自体が異なってきます。特殊色にも明度が明るいと表記されるものが存在しますが、これらは表記が異なるだけで色自体は明度が通常のものと全く同一の色になっています。
現在交配が可能なのは通常色のみですので、通常色をメインとして交配法則を解説していきます。
標準色を親株として交配した場合、もう一方の親株がどんな色であっても子株は必ず標準色になります。
原色同士を交配すると、色の三原色を混ぜた時のような中間色の色相が子株として出現します。
中間色同士を交配すると、それぞれの中間色を構成する原色要素のうち、一番多い原色が子株として出現します。
原色と中間色を交配すると、原色が優性となるため子株は原色になります。
同じ色相同士を交配すると、明度が明るくなります。これが明度が「明るい」色を生み出す唯一の方法です。親株の色相が同じであればいいので、親株の明度は異なっていてもかまいません。
突然変異は他家交配を行った際に1%以下の確率で起こります。他家交配であるならば、それがどんな交配であったとしても起こるチャンスがあります。例えば、標準色のシダに標準色のシダを掛け合わせるような、一見自家交配と変わらないように思える交配でも、それは他家交配には違いありませんから突然変異は起こり得ます。逆に、純粋な自家交配では突然変異は起こりません。尚、変異色を親株とした交配はできません。
現在は特殊色を親株とした交配はできませんが、一時期それが可能だったことがあります。その時の交配法則ですが、特殊色は標準色以外のどんな色と掛け合わせても子株は「青」になります。
尚、同じ色相同士の特殊色を掛け合わせた場合は、上記の同色相交配と同じように明度が「明るい」表記の特殊色を作出できました。ただし、見た目は通常の明度のものと変わりません。唯一の例外として、特殊無色盆栽の「一般的」同士を掛け合わせた結果としてできた「明るい一般的」という色だけは特殊な緑色をしており、当サイトでは「明翠」と呼んでいます。「明るい」表記の特殊色も明翠も現在では作出できないパッチレアとなっています。
すべてのルールを適用した結果をまとめると以下の交配表のようになります。上端の横軸、左端の縦軸をそれぞれ親株とした場合に、子株がどうなるかを示しています。
種族の交配法則は植物を番号順に並べたスケールで説明できます。ガーデニング植物の種族にはそれぞれ番号が割り振られています。現在のところ種族番号1〜25、30〜33番が明らかになっており、これを図で表すと以下のようになります。
二つの植物を交配すると、スケール上でその植物同士を結んでちょうど中心の目盛りに位置する種族が出現します。言い換えると、親株の種族番号を足して2で割った数の番号に相当する種族が子株として出現します。例えばナデシコ(種族番号01)とミツマタサボテン(種族番号17)を交配すると01+17=18で、これを2で割って09となるので植物番号09のシダが出現することになります。01と04の交配のように、割り切れない数になる場合は商をとって余りを切り捨てる(つまり02になる)ようになります。ただし、03と04のように隣り合ったもの同士を掛け合わせた場合は、そのどちらかがそれぞれ1/2の確率で子株として現れます。これらが最も基本の交配法則となります。
加えてサボテンルール、イグサルールという特殊法則があります。サボテンルールのおかげで旧植物以外の植物が作出できるようになるため、非常に重要な法則です。
サボテンルール(1)はサボテンバグとも呼ばれますが、修正される気配はないようなのでもはや仕様として扱うことにします。交配の結果として旧サボテン(ウチワサボテン、タルサボテン、ミツマタサボテン)になるような交配をした場合は、旧植物17種族+新サボテン+バニラの計19種族のうちからランダムで種族が決定されるというものです。このルールのおかげで1/19の確率で新サボテンとバニラを作出することが可能となっています。さらに新サボテンを親株として交配すれば、盆栽やスパイダーツリーが作出できます。また、色付きのバニラはこのルールによってのみ出現するレア植物となっています。このルールの欠点は旧サボテンそのものを作出したい時に確実な作出方法がなくなってしまったことです。旧サボテンも新サボテンやバニラと同様にランダム出現に任せざるを得なくなっています。
※このサボテンルール(1)は実は交配時のみならずサーバー上に旧サボテンが出現するすべての場面で適用されます。例えばBoglingやBog Thingから種子を入手する際、本来はミツマタサボテンが出るべきところにサボテンルールが適用され、様々な種族が出現するようになっています。また、ナチュラリストクエストでも旧サボテンが入手できる際にサボテンルールが適用されて19種族のいずれかが出現する形となっています。
サボテンルール(2)はスパイダーバグとも呼ばれるもので、このルールも修正されることはなさそうです。交配の結果として新サボテンになるような交配をした場合はスパイダーツリーになるというものです。また、その逆に交配の結果としてスパイダーツリーになるような交配をした場合は新サボテンになります。このルールのおかげでスパイダーツリーを作出することが可能となっています。さらにスパイダーツリーを親株として交配すれば盆栽やホップなどが作出できます。
イグサルールは、盆栽を親株として交配する場合に盆栽はイグサとして扱われるという法則です。つまりイグサと交配したのと同じ結果になるということです。また、現在はできませんが一時期カカオの木を親株とした交配ができたことがあり、その時はカカオの木も同様にイグサとして扱われていました。つまり、本来交配できる設定にない植物が交配できてしまった場合に、イグサとして扱うようになっているのだと思われます。
すべてのルールを適用した結果をまとめると以下の交配表のようになります。上端の横軸、左端の縦軸をそれぞれ親株とした場合に、子株がどうなるかを示しています。
以上の交配法則はかなり複雑なので、当サイトでは交配検索スクリプト「CROSS SEARCH」を用意しています。右のリンクから参照して下さい。